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中国・九州
THE SUIT COMPANY バイヤーズブログ
THE SUIT COMPANY プレスブログ
2017
26
DEC
2017
19
NOV
ザ・スーツカンパニーメンズバイヤーの藤長です。
イタリア最終日、
久しぶりにミラノ市内リサーチへ。
お決まりのドゥオモ、エマニュエルII世アーケード、ミラノの景観は
いつ見ても変わりませんね。



先ずは、
地下鉄に乗り、ミラノ郊外にあるAL BAZAR(アルバザール)へ、、、


高級住宅街に位置する、メンズセレクトショップのアルバザール。
東京にも支店が有り、
日本のメンズ雑誌でも、良くお見かけする
リーノさんのお店なんです。


クラシコなイタリアントラディショナルアイテムがズラリ。
イタリアの厳選された仕入れ商品に加え、
リーノさんのオリジナル企画も多数有り、
リーノ企画には、何故か7(セブン)のロゴが、、、
本人に聞いてみたところ、
俺のラッキーナンバー、、、だそうです。(笑)

リーノさんと記念にパチリ、
しっかりインスタで拡散。。
Gemelli (ジェメリ)
こちらも老舗メンズセレクトショップ。
今シーズン、アーカイブや英国調がトレンドとして出て来ていますので、
クロージングではグレー系のカラーと、沈んだチェックが多数見られます。
グレーも、イタリアではムリネと言いますが、所謂杢調カラーの事です。
コーディネートはコンサバそのものですが、
出張時が初夏だった事も有り、
ガーメントウォッシュ加工のドレスポロが非常に多く、
ドルモアやアスペジなどでも多数展開されていました。
ドライタッチな強燃コットンを使ったドレスポロも今シーズンはトレンドです。






フェード感有るガーメントウォッシュ加工のドレスポロ。




こちらは10 Corso Como(ディエイチ・コルソ・コモ)、
カフェやアートギャラリーなどの要素もプラスされ、
まさにカルチャーセンターと言えます。
オープン当時は周りにショップが殆ど有りませんでしたが、
ミラノ万博の再開発以降、賑やかな地区になった様です。







ERAL 55 (エラル55)
ミラノ市内では唯一、古着をマッチアップしたアメカジショップです。
ウインドにはスタンスミスのバリエーション。
コーディネートもアメカジベースながら、
イタリア人のセンスが上手くミックスされています。
パッチワークJKをポイントにしたレイヤードルック、
スタイリッシュなコーディネートです。



こちらはミラノのEXCELSIOR(エクセルシオール)、
ファッション商品の百貨店。
日本で言う百貨店とは違い、実際は大型のセレクトショップです。
こちらは、モード中心な品揃え。
やはり、トレンドはスポーツ、ミリタリー
がベースになっていると再認識。
シルエットはタイトからルーズへ、確実に変化していますね。
クラシックウェアもシルエットの転換期に来ています。





Brian & Barry(ブライアン・バリー)、
こちらもファッション商品の百貨店と言える内容ですが、
イタリアントラディショナルがベースになっており、
エクセルシオールとは全く違います。
運営母体はイタリア大手のBoggi(ボッジグループ)。
ザ・スーツカンパニーでお世話になっている
Antonio Laverda氏も取引しているとか、、、
やはりグレー押しです。

Gio Maretti (ジオ・マレッティ)
スピガー通りのセレクトショップです。
6月だった事も有り、Blue&Whiteのコーディネート。
Slow Wear Teamの商品が無くなり、
コレクションブランド中心に、、、
ラグジュアリーな方向性へ更にシフトした印象です。


Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)


Peuterey(ピューテリー)

Drumohr(ドルモア)
スコットランドで約250年前に設立。
2001年にイタリアのニットメーカーCiocca社傘下に入り、
スタイリッシュさも得たドルモア。
素材、デザイン、縫製とも、非常に完成度が高いブランドです。



CLAN(クラン)
ミラノで20年以上続く老舗セレクトショップ。
創業当時は大好きなお店で良く通わせて頂きました。
何度か方向性が変わり、一時はCP Companyの
ディフュージョンショップになっていましたが、
現在はイタリアのドメスティックブランドを中心にした構成になっていました。



Beginコラボ取材で足早に駆け抜けた
イタリア出張レポート、いかがでしたか?
今回のBeginコラボは、
過去三回に続き、究極のコラボ 企画になったと自信を持って言えます。
回を重ねる度にパワーアップして来た、TSC×Beginコラボ企画。
ヨーロッパの老舗メーカーでは、
昔ながらのもの作りを継承しつつも、
新しい技術や環境への配慮だったり、
クオリティの安定を目指したトレーサビリティの保持だったり、
オートマチックとハンドメイドの使い分けだったり、
国内生産背景を使ったコラボ企画では
規模は小さくても、海外からもオファーが来る革新的な技術力で有ったり、
オリジナリティで有ったり、
企業理念をしっかり持っているメーカーなど、
様々なメーカーとコラボさせて頂きました。
ただ1つ言える事は、
どのメーカーも業界で唯一無二の存在でありながら、
その状況に甘んじる事無く
常に進化とアップデートを繰り返しているところです。
THE SUIT COMPANYも
業界で唯一無二の存在を目指し、
今迄の殻を破るべく、進化して行きたいと思います!
今回のコラボを通じ、
お世話なった関係者の皆さま
ありがとうございました。
イタリア最終日、
久しぶりにミラノ市内リサーチへ。
お決まりのドゥオモ、エマニュエルII世アーケード、ミラノの景観は
いつ見ても変わりませんね。



先ずは、
地下鉄に乗り、ミラノ郊外にあるAL BAZAR(アルバザール)へ、、、


高級住宅街に位置する、メンズセレクトショップのアルバザール。
東京にも支店が有り、
日本のメンズ雑誌でも、良くお見かけする
リーノさんのお店なんです。


クラシコなイタリアントラディショナルアイテムがズラリ。
イタリアの厳選された仕入れ商品に加え、
リーノさんのオリジナル企画も多数有り、
リーノ企画には、何故か7(セブン)のロゴが、、、
本人に聞いてみたところ、
俺のラッキーナンバー、、、だそうです。(笑)

リーノさんと記念にパチリ、
しっかりインスタで拡散。。
Gemelli (ジェメリ)
こちらも老舗メンズセレクトショップ。
今シーズン、アーカイブや英国調がトレンドとして出て来ていますので、
クロージングではグレー系のカラーと、沈んだチェックが多数見られます。
グレーも、イタリアではムリネと言いますが、所謂杢調カラーの事です。
コーディネートはコンサバそのものですが、
出張時が初夏だった事も有り、
ガーメントウォッシュ加工のドレスポロが非常に多く、
ドルモアやアスペジなどでも多数展開されていました。
ドライタッチな強燃コットンを使ったドレスポロも今シーズンはトレンドです。






フェード感有るガーメントウォッシュ加工のドレスポロ。




こちらは10 Corso Como(ディエイチ・コルソ・コモ)、
カフェやアートギャラリーなどの要素もプラスされ、
まさにカルチャーセンターと言えます。
オープン当時は周りにショップが殆ど有りませんでしたが、
ミラノ万博の再開発以降、賑やかな地区になった様です。







ERAL 55 (エラル55)
ミラノ市内では唯一、古着をマッチアップしたアメカジショップです。
ウインドにはスタンスミスのバリエーション。
コーディネートもアメカジベースながら、
イタリア人のセンスが上手くミックスされています。
パッチワークJKをポイントにしたレイヤードルック、
スタイリッシュなコーディネートです。



こちらはミラノのEXCELSIOR(エクセルシオール)、
ファッション商品の百貨店。
日本で言う百貨店とは違い、実際は大型のセレクトショップです。
こちらは、モード中心な品揃え。
やはり、トレンドはスポーツ、ミリタリー
がベースになっていると再認識。
シルエットはタイトからルーズへ、確実に変化していますね。
クラシックウェアもシルエットの転換期に来ています。





Brian & Barry(ブライアン・バリー)、
こちらもファッション商品の百貨店と言える内容ですが、
イタリアントラディショナルがベースになっており、
エクセルシオールとは全く違います。
運営母体はイタリア大手のBoggi(ボッジグループ)。
ザ・スーツカンパニーでお世話になっている
Antonio Laverda氏も取引しているとか、、、
やはりグレー押しです。

Gio Maretti (ジオ・マレッティ)
スピガー通りのセレクトショップです。
6月だった事も有り、Blue&Whiteのコーディネート。
Slow Wear Teamの商品が無くなり、
コレクションブランド中心に、、、
ラグジュアリーな方向性へ更にシフトした印象です。


Dolce&Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)


Peuterey(ピューテリー)

Drumohr(ドルモア)
スコットランドで約250年前に設立。
2001年にイタリアのニットメーカーCiocca社傘下に入り、
スタイリッシュさも得たドルモア。
素材、デザイン、縫製とも、非常に完成度が高いブランドです。



CLAN(クラン)
ミラノで20年以上続く老舗セレクトショップ。
創業当時は大好きなお店で良く通わせて頂きました。
何度か方向性が変わり、一時はCP Companyの
ディフュージョンショップになっていましたが、
現在はイタリアのドメスティックブランドを中心にした構成になっていました。



Beginコラボ取材で足早に駆け抜けた
イタリア出張レポート、いかがでしたか?
今回のBeginコラボは、
過去三回に続き、究極のコラボ 企画になったと自信を持って言えます。
回を重ねる度にパワーアップして来た、TSC×Beginコラボ企画。
ヨーロッパの老舗メーカーでは、
昔ながらのもの作りを継承しつつも、
新しい技術や環境への配慮だったり、
クオリティの安定を目指したトレーサビリティの保持だったり、
オートマチックとハンドメイドの使い分けだったり、
国内生産背景を使ったコラボ企画では
規模は小さくても、海外からもオファーが来る革新的な技術力で有ったり、
オリジナリティで有ったり、
企業理念をしっかり持っているメーカーなど、
様々なメーカーとコラボさせて頂きました。
ただ1つ言える事は、
どのメーカーも業界で唯一無二の存在でありながら、
その状況に甘んじる事無く
常に進化とアップデートを繰り返しているところです。
THE SUIT COMPANYも
業界で唯一無二の存在を目指し、
今迄の殻を破るべく、進化して行きたいと思います!
今回のコラボを通じ、
お世話なった関係者の皆さま
ありがとうございました。
2017
18
NOV
こんにちは。
ザ・スーツカンパニーメンズバイヤーの藤長です。
本日は前回に引き続き、PIACENZA社の歴史が詰まったミュージアムを取材させて頂きます。
ミュージアムは、本社社屋から程近い場所に有り、代々の住居兼アーカイブルーム。
イタリアでも、博物館級の扱いで、
地元デザイナーの観光名所だとか、、




遥か先まで続く、敷地敷地、、、
手入れされた庭園も素晴らしい。


それでは、ミュージアムでのランチを、、、


PIACENZAファミリーを囲んでの昼食会。
まさに映画のワンシーンの様。
感動しました。

トイレも高貴そのもの。


食事中も、グローバルな話題で盛り上がりました。国際情勢やアメリカ大統領の話など、、、
彼らにとって、視点は世界なんですね。
楽しい歓談の後に、2階に有るアーカイブルームへ。





歴代社長のポートレイトが壁面を飾る部屋には、
世界最古の会社を証明する書類など貴重な資料が、、
エルメス直々に紋章を手直しして貰ったお話など、、、
大変興味深く、PIACENZA社の歴史を体感出来ました。
取材させて頂いて初めて、
孤高のメーカーと言われる所以を
理解する事が出来ました。
PIACENZA社の皆様、
パン・グローバルの牧野社長
本当にありがとうございました。
今回のルガーノ→ヴィエラを巡る
Begin別注取材を終え、
足早にミラノへ戻ります。
次回はミラノリサーチのレポートをお届けします。
それでは。
ザ・スーツカンパニーメンズバイヤーの藤長です。
本日は前回に引き続き、PIACENZA社の歴史が詰まったミュージアムを取材させて頂きます。
ミュージアムは、本社社屋から程近い場所に有り、代々の住居兼アーカイブルーム。
イタリアでも、博物館級の扱いで、
地元デザイナーの観光名所だとか、、




遥か先まで続く、敷地敷地、、、
手入れされた庭園も素晴らしい。


それでは、ミュージアムでのランチを、、、


PIACENZAファミリーを囲んでの昼食会。
まさに映画のワンシーンの様。
感動しました。

トイレも高貴そのもの。


食事中も、グローバルな話題で盛り上がりました。国際情勢やアメリカ大統領の話など、、、
彼らにとって、視点は世界なんですね。
楽しい歓談の後に、2階に有るアーカイブルームへ。





歴代社長のポートレイトが壁面を飾る部屋には、
世界最古の会社を証明する書類など貴重な資料が、、
エルメス直々に紋章を手直しして貰ったお話など、、、
大変興味深く、PIACENZA社の歴史を体感出来ました。
取材させて頂いて初めて、
孤高のメーカーと言われる所以を
理解する事が出来ました。
PIACENZA社の皆様、
パン・グローバルの牧野社長
本当にありがとうございました。
今回のルガーノ→ヴィエラを巡る
Begin別注取材を終え、
足早にミラノへ戻ります。
次回はミラノリサーチのレポートをお届けします。
それでは。
2017
17
NOV
こんにちは。
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
本日はコラボ先の2社目、
PIACENZA(ピアチェンツァ)社へ向かいます。

こちらがPIACENZA社の外観。
場所はウールの産地、ヴィエラ地区に位置します。
囲が無く、環境へ配慮した建物は素晴らしいの一言。
周りに溶け込んでますよね。
それでは
PIACENZA社の簡単なご紹介を。。
繊維関係メーカーでは世界最古と言われる歴史有る会社で、
1623年代にピエトロ・フランチェスコ・ピアチェンツァが毛織物商として創業、
1700年代にビエッレーゼ地区のポッローレ村パロアール地区で生地の生産活動を開始。
1800年代にはブルチナ公園に工場を建設。1900年代初頭にカシミヤ素材へ着手、
1970年代に現在の場所へ移転しました。
アザミ(CALDO)をモチーフとした紋章は
1867年のパリ万博にて、エルメスの創業者、ティエリ・エルメスが直々に修正したもの。
ファミリー企業として、14代目となる歴史有る由緒正しい会社です。

こちらがその紋章。
事業内容は高級ウール素材と製品事業。
メンズ、レディス向け素材に加え、ウェアやアクセサリー関係など。
最近では、アパレル事業にも力を入れています。
現在もファミリー企業として、
13代目カルロ社長(ヴィエラ工業会会長を兼務)以下、
PIACENZAファミリーの御子息達を中心に運営されています。

左手が長男でブランドマネージャーのバジリィ氏、
右手が次男で素材買付け及び生産部門責任者のエットレ氏。
2人共、若いのに非常にしっかりとされてます。


PIACENZAの歴史をレクチャー頂き、続いて工場取材へと入ります。

こちらが原毛のストックルーム。

原毛については厳選し、
全て一度このストックルームへ入れて成分分析(繊維の細さや質、カラー)を行なった後、
外注先へ紡績依頼します。
成分分析は大学の研究機関へ依頼、
開発した様々な糸のレシピは、
外注先へも詳細を伝えないトップシークレットと位置付けているそうです。
(外注先はヴィエラ地区5km圏内)

こちらが原毛のブレンドルーム。
PIACENZAの心臓部とも言える所です。
カシミヤ、メリノウール、キャメル、モヘアなど、
世界各国から厳選したものを仕入れています。

こちらは糸染め工程。
染色は二階のサンプルルームでカラーを調合し、オートメーションにて染色されます。


原毛は12-24マイクロンを使い、バラエティ豊かな素材を提供しています。
PIACENZA社は、環境への配慮から
ヴィエラ地区では最も早く、排水浄化へ取り組み、排水の40%を再利用しているとの事。


こちらが紋章のモチーフにもなっている“アザミ”を使った起毛工程。
アザミはスペイン製を使用。



使用後はこんな感じになります。
フレームへのアザミのセッティングは2時間かけて行い、稼働48時間が限界らしいです。
閑散期の為、アザミを使ったナチュラルブラッシング加工機は稼働していませんでしたが、我々の為に動かして頂きました。
今回コラボ企画でお願いしている素材は、
1/14×1/14のカシミヤ10%混ビーバー素材。
オーストラリア羊毛の17.5マイクロン、
Super120'sを使用し、
緯糸には内モンゴル産カシミヤをブレンドした高級素材です。
アザミを使ったナチュラルブラッシング加工も施していますが、
生地上がり後に起毛し、
水に濡らし24時間かけて熟成させる、、
この工程を2回行っている為
素晴らしい風合いと高級感が出るんですね。

次に訪れたのは、ライブラリー。
過去の資料を集めた部屋。

ライブラリーに隣接した企画室。
過去の資料などをクリエーションに活用、新しいデザインを行なっています。
PIACENZA社では、W100%から30%までのブレンドで素材を開発。
原毛は12から21マイクロンまでを使った紡毛と梳毛素材を生産しています。
ヴィエラ地区の95%がメンズ素材を生産している現状の中、
PIACENZA社は、近年レディス素材を強化。
超高級素材メーカーで有りながら、
常に新しい素材をマーケットへ向け開発して行く姿勢、非常に感服しました。
次回は、
工場取材に引き続き、代々の住居で、
PIACENZA社の歴史が詰まったミュージアムへ、昼食を兼ねて訪問させて頂きます。
それでは。
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
本日はコラボ先の2社目、
PIACENZA(ピアチェンツァ)社へ向かいます。

こちらがPIACENZA社の外観。
場所はウールの産地、ヴィエラ地区に位置します。
囲が無く、環境へ配慮した建物は素晴らしいの一言。
周りに溶け込んでますよね。
それでは
PIACENZA社の簡単なご紹介を。。
繊維関係メーカーでは世界最古と言われる歴史有る会社で、
1623年代にピエトロ・フランチェスコ・ピアチェンツァが毛織物商として創業、
1700年代にビエッレーゼ地区のポッローレ村パロアール地区で生地の生産活動を開始。
1800年代にはブルチナ公園に工場を建設。1900年代初頭にカシミヤ素材へ着手、
1970年代に現在の場所へ移転しました。
アザミ(CALDO)をモチーフとした紋章は
1867年のパリ万博にて、エルメスの創業者、ティエリ・エルメスが直々に修正したもの。
ファミリー企業として、14代目となる歴史有る由緒正しい会社です。

こちらがその紋章。
事業内容は高級ウール素材と製品事業。
メンズ、レディス向け素材に加え、ウェアやアクセサリー関係など。
最近では、アパレル事業にも力を入れています。
現在もファミリー企業として、
13代目カルロ社長(ヴィエラ工業会会長を兼務)以下、
PIACENZAファミリーの御子息達を中心に運営されています。

左手が長男でブランドマネージャーのバジリィ氏、
右手が次男で素材買付け及び生産部門責任者のエットレ氏。
2人共、若いのに非常にしっかりとされてます。


PIACENZAの歴史をレクチャー頂き、続いて工場取材へと入ります。

こちらが原毛のストックルーム。

原毛については厳選し、
全て一度このストックルームへ入れて成分分析(繊維の細さや質、カラー)を行なった後、
外注先へ紡績依頼します。
成分分析は大学の研究機関へ依頼、
開発した様々な糸のレシピは、
外注先へも詳細を伝えないトップシークレットと位置付けているそうです。
(外注先はヴィエラ地区5km圏内)

こちらが原毛のブレンドルーム。
PIACENZAの心臓部とも言える所です。
カシミヤ、メリノウール、キャメル、モヘアなど、
世界各国から厳選したものを仕入れています。

こちらは糸染め工程。
染色は二階のサンプルルームでカラーを調合し、オートメーションにて染色されます。


原毛は12-24マイクロンを使い、バラエティ豊かな素材を提供しています。
PIACENZA社は、環境への配慮から
ヴィエラ地区では最も早く、排水浄化へ取り組み、排水の40%を再利用しているとの事。


こちらが紋章のモチーフにもなっている“アザミ”を使った起毛工程。
アザミはスペイン製を使用。



使用後はこんな感じになります。
フレームへのアザミのセッティングは2時間かけて行い、稼働48時間が限界らしいです。
閑散期の為、アザミを使ったナチュラルブラッシング加工機は稼働していませんでしたが、我々の為に動かして頂きました。
今回コラボ企画でお願いしている素材は、
1/14×1/14のカシミヤ10%混ビーバー素材。
オーストラリア羊毛の17.5マイクロン、
Super120'sを使用し、
緯糸には内モンゴル産カシミヤをブレンドした高級素材です。
アザミを使ったナチュラルブラッシング加工も施していますが、
生地上がり後に起毛し、
水に濡らし24時間かけて熟成させる、、
この工程を2回行っている為
素晴らしい風合いと高級感が出るんですね。

次に訪れたのは、ライブラリー。
過去の資料を集めた部屋。

ライブラリーに隣接した企画室。
過去の資料などをクリエーションに活用、新しいデザインを行なっています。
PIACENZA社では、W100%から30%までのブレンドで素材を開発。
原毛は12から21マイクロンまでを使った紡毛と梳毛素材を生産しています。
ヴィエラ地区の95%がメンズ素材を生産している現状の中、
PIACENZA社は、近年レディス素材を強化。
超高級素材メーカーで有りながら、
常に新しい素材をマーケットへ向け開発して行く姿勢、非常に感服しました。
次回は、
工場取材に引き続き、代々の住居で、
PIACENZA社の歴史が詰まったミュージアムへ、昼食を兼ねて訪問させて頂きます。
それでは。
2017
16
NOV
こんにちは、
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
先月発売致しました、
ザ・スーツカンパニー(以下「TSC」)と雑誌『Begin(ビギン)』とのコラボレーションスーツは
ご覧頂きましたでしょうか。

『前代未聞、イタリアの超老舗素材メーカーへ別注をかける』
というテーマで始まったこちらの企画。
実は、スーツだけでは終わりません。
なんと…

イタリアが誇る、世界最古のミル「Piacenza(ピアチェンツァ)」社の
極上カシミヤ生地を使用した、チェスターコートも用意しちゃいました。
全国のTHE SUIT COMPANYにて本日発売開始となりますので、
是非店頭で袖を通してみてください。
また、本日発売の『Begin』1月号にも掲載しておりますので
そちらも要チェックです。
更にバイヤーズブログでは本日より4回に渡って
別注コート製作の裏側をご紹介。
イタリア最古のミルで目の当たりにした、もの作りの極みとは?
今回も凄いことになっています!
お楽しみに!
それでは。
★『前代未聞、イタリアの超老舗素材メーカーへ別注をかける』
スーツ編はコチラをチェック!
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
先月発売致しました、
ザ・スーツカンパニー(以下「TSC」)と雑誌『Begin(ビギン)』とのコラボレーションスーツは
ご覧頂きましたでしょうか。

『前代未聞、イタリアの超老舗素材メーカーへ別注をかける』
というテーマで始まったこちらの企画。
実は、スーツだけでは終わりません。
なんと…

イタリアが誇る、世界最古のミル「Piacenza(ピアチェンツァ)」社の
極上カシミヤ生地を使用した、チェスターコートも用意しちゃいました。
全国のTHE SUIT COMPANYにて本日発売開始となりますので、
是非店頭で袖を通してみてください。
また、本日発売の『Begin』1月号にも掲載しておりますので
そちらも要チェックです。
更にバイヤーズブログでは本日より4回に渡って
別注コート製作の裏側をご紹介。
イタリア最古のミルで目の当たりにした、もの作りの極みとは?
今回も凄いことになっています!
お楽しみに!
それでは。
★『前代未聞、イタリアの超老舗素材メーカーへ別注をかける』
スーツ編はコチラをチェック!
2017
25
OCT
2017
21
OCT
こんにちは。
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
名残惜しいE.THOMAS社の取材を終えて、
今晩の宿泊先へ。


Best Western Hotel
当初はミラノへ戻るつもりでしたが、
折角なんで、ルガーノ湖畔へ宿泊。



夕食はE.THOMAS社との会食です。
地元の隠れ家的なイタリアンレストラン。








地元の食材を使った料理の数々。
どれも美味しい!!
話にも花が咲き、ホントに充実した時間でした。。。
E.THOMAS社の皆様、
コンドーコーポレーションの近藤社長
貴重な経験をありがとうございました。
以上、コラボ商品の裏側をご紹介しました。
詳しくは10月16日(月)発売の「Begin」12月号をご覧いただけたらと思います。
コラボアイテムは既に発売を開始していますので、是非お立ち寄りください。
それでは。
ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
名残惜しいE.THOMAS社の取材を終えて、
今晩の宿泊先へ。


Best Western Hotel
当初はミラノへ戻るつもりでしたが、
折角なんで、ルガーノ湖畔へ宿泊。



夕食はE.THOMAS社との会食です。
地元の隠れ家的なイタリアンレストラン。








地元の食材を使った料理の数々。
どれも美味しい!!
話にも花が咲き、ホントに充実した時間でした。。。
E.THOMAS社の皆様、
コンドーコーポレーションの近藤社長
貴重な経験をありがとうございました。
以上、コラボ商品の裏側をご紹介しました。
詳しくは10月16日(月)発売の「Begin」12月号をご覧いただけたらと思います。
コラボアイテムは既に発売を開始していますので、是非お立ち寄りください。
それでは。
2017
20
OCT
こんにちは。ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。
お待たせしました。
早速今回コラボをお願いしたE.THOMAS社の取材を進めて行きたいと思います。
E.THOMAS社は、ヨーロッパの有名メゾンを中心に、70%以上の素材を輸出しています。
年間の生産量は100万mで、規模を拡大せず、高級メゾンなどを中心に質の高い素材を供給し続けています。
品質に関しても、今迄クレームを受けた記憶が無い程、クオリティに絶対的自信が有るとの事です。
ブルジンピアーノ人口800人のうち、120人が従業員と書きましたが、まさに地場産業と言えます。
少量生産の為、世の中に知れ渡っていないワケです。
品質面だけでなくカスタマーニーズに対しても積極的に取り組んでおり、毎シーズン新柄や新クオリティ、フィニッシングの提案にも力を入れています。
中々出会えない孤高と言えるメーカーへ別注を依頼した今回のBeginコラボ。
究極のレアな企画だと言えますね。

こちら左手がGiorgio Ronchi(ジョルジオ ロンキ)社長です
E.THOMAS社は、戦前、3ply(スリープライ)のフレスコをいち早く開発。
現在も2ply素材を中心に、目の詰まったメンズ向け高級素材を生産する一貫紡です。
原毛はオーストラリアからメリノ種の最上級クラスを輸入し自社で紡績。主にメンズ用高級梳毛素材を中心に生産しています。
中でもフランネルには絶対的な自信が有り、今回のコラボでもクオーターミルド加工を施した素材を依頼しました。
我々が依頼した素材は、
糸の太さが経糸2/100×緯糸1/50。
緯糸へカシミア10%入りと、TSCでは到底使えないハイクォリティなものてす。
さて、工場内部を簡単にご紹介しましょう。
経糸整経


こちらが製織工程
ズルッサーと言うレピア織機で織り上げます。


取材時は、ミラノウニカのスケジュールが前倒しになった事も有り、
商談用のマスを多数作成されていました。
手繰り検反(たぐりけんたん)と言う最終検反工程。

この工程は完全に人の手によるもので、
今では、殆どのメーカーが行わなくなった工程です。
最後は人の手をかける所。AIや無人化など技術革新は有りますが、譲れない部分も必要ですよね。

通常の最終検反も行います。
写真を撮り忘れましたが、
仕上げ工程でコンゴから特別な硬い木材を輸入し、風合い出し用として使っているそう。
こちらが企画室。

柄組みは全てコンピュータで行なっています。

ビーカー糸を使ったシュミレーション。



見本室。
以上、雨が降りしきる中対応して頂いたE.THOMAS社の皆様
本当にありがとうございました。
お客様に喜んでもらえる良い商品を作ります!ありがとうございました!
E.THOMAS社を後にし、
今夜の宿泊先へ向かいます。
それでは。
お待たせしました。
早速今回コラボをお願いしたE.THOMAS社の取材を進めて行きたいと思います。
E.THOMAS社は、ヨーロッパの有名メゾンを中心に、70%以上の素材を輸出しています。
年間の生産量は100万mで、規模を拡大せず、高級メゾンなどを中心に質の高い素材を供給し続けています。
品質に関しても、今迄クレームを受けた記憶が無い程、クオリティに絶対的自信が有るとの事です。
ブルジンピアーノ人口800人のうち、120人が従業員と書きましたが、まさに地場産業と言えます。
少量生産の為、世の中に知れ渡っていないワケです。
品質面だけでなくカスタマーニーズに対しても積極的に取り組んでおり、毎シーズン新柄や新クオリティ、フィニッシングの提案にも力を入れています。
中々出会えない孤高と言えるメーカーへ別注を依頼した今回のBeginコラボ。
究極のレアな企画だと言えますね。

こちら左手がGiorgio Ronchi(ジョルジオ ロンキ)社長です
E.THOMAS社は、戦前、3ply(スリープライ)のフレスコをいち早く開発。
現在も2ply素材を中心に、目の詰まったメンズ向け高級素材を生産する一貫紡です。
原毛はオーストラリアからメリノ種の最上級クラスを輸入し自社で紡績。主にメンズ用高級梳毛素材を中心に生産しています。
中でもフランネルには絶対的な自信が有り、今回のコラボでもクオーターミルド加工を施した素材を依頼しました。
我々が依頼した素材は、
糸の太さが経糸2/100×緯糸1/50。
緯糸へカシミア10%入りと、TSCでは到底使えないハイクォリティなものてす。
さて、工場内部を簡単にご紹介しましょう。
経糸整経


こちらが製織工程
ズルッサーと言うレピア織機で織り上げます。


取材時は、ミラノウニカのスケジュールが前倒しになった事も有り、
商談用のマスを多数作成されていました。
手繰り検反(たぐりけんたん)と言う最終検反工程。

この工程は完全に人の手によるもので、
今では、殆どのメーカーが行わなくなった工程です。
最後は人の手をかける所。AIや無人化など技術革新は有りますが、譲れない部分も必要ですよね。

通常の最終検反も行います。
写真を撮り忘れましたが、
仕上げ工程でコンゴから特別な硬い木材を輸入し、風合い出し用として使っているそう。
こちらが企画室。

柄組みは全てコンピュータで行なっています。

ビーカー糸を使ったシュミレーション。



見本室。
以上、雨が降りしきる中対応して頂いたE.THOMAS社の皆様
本当にありがとうございました。
お客様に喜んでもらえる良い商品を作ります!ありがとうございました!
E.THOMAS社を後にし、
今夜の宿泊先へ向かいます。
それでは。
2017
19
OCT
2017
18
OCT
こんにちは、ザ・スーツカンパニー メンズバイヤーの藤長です。

本日は早朝から今回の取材先、E.THOMAS社へ向かいます。

雨が降りしきる中、ルガーノ湖畔に有るE.THOMAS社へ到着。


早速、商談がスタート。

左手から2人目がGiorgio Ronchi(ジョルジオ ロンキ)社長。
商談席に着席を促された我々の目の前には
何やら茶袋が、、、
良く良く見ると、机上には、

それぞれ生地耳に我々各メンバーの名前入りのスーツ着分が、、、
何というサプライズ!
本当にありがとうございます。究極のおもてなしです。
一生の宝物です。世界に2つとない名前入りのスーツ生地。
先ずは、E.THOMAS社のご紹介から、、、
創業は1922年。
イタリアとスイスの国境に位置するルガーノ湖畔にて、現社長のお爺様
Ernest Thomas(エルネスト トーマス)氏が設立されました。
Thomasと言う名前は英国を連想しますが、
会社の創業者に由来しているんですね。
現在の取引先としては、
メンズ向けで、
ヨーロッパの錚々たるメゾンなどを中心に
取引されています。
ルガーノ湖畔に有りながら、ミラノで年に2回行われるMilano Unica(ヨーロッパの生地展示会)のファウンダー(理事)でも有り、イタリアのウール産地、ビエラ地区にも連携と影響力を持っているそう。
元々、1950年代までは、サビルロウなどのテーラービジネス中心だったのが、
1960年代以降から既製服ビジネスへ転換したそうです。

こちらがルガーノ湖の全景。
ルガーノ湖の有るブルジンピアーノは
市民800人のうちの、120人がE.THOMAS社で働かれているとか。。。
2代3代に渡るファミリーもおられるなど、まさに地場産業と言えますね。
次回、工場取材の模様を紹介させて頂きます。
それでは。

本日は早朝から今回の取材先、E.THOMAS社へ向かいます。

雨が降りしきる中、ルガーノ湖畔に有るE.THOMAS社へ到着。


早速、商談がスタート。

左手から2人目がGiorgio Ronchi(ジョルジオ ロンキ)社長。
商談席に着席を促された我々の目の前には
何やら茶袋が、、、
良く良く見ると、机上には、

それぞれ生地耳に我々各メンバーの名前入りのスーツ着分が、、、
何というサプライズ!
本当にありがとうございます。究極のおもてなしです。
一生の宝物です。世界に2つとない名前入りのスーツ生地。
先ずは、E.THOMAS社のご紹介から、、、
創業は1922年。
イタリアとスイスの国境に位置するルガーノ湖畔にて、現社長のお爺様
Ernest Thomas(エルネスト トーマス)氏が設立されました。
Thomasと言う名前は英国を連想しますが、
会社の創業者に由来しているんですね。
現在の取引先としては、
メンズ向けで、
ヨーロッパの錚々たるメゾンなどを中心に
取引されています。
ルガーノ湖畔に有りながら、ミラノで年に2回行われるMilano Unica(ヨーロッパの生地展示会)のファウンダー(理事)でも有り、イタリアのウール産地、ビエラ地区にも連携と影響力を持っているそう。
元々、1950年代までは、サビルロウなどのテーラービジネス中心だったのが、
1960年代以降から既製服ビジネスへ転換したそうです。

こちらがルガーノ湖の全景。
ルガーノ湖の有るブルジンピアーノは
市民800人のうちの、120人がE.THOMAS社で働かれているとか。。。
2代3代に渡るファミリーもおられるなど、まさに地場産業と言えますね。
次回、工場取材の模様を紹介させて頂きます。
それでは。
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